【ブロック】 九州・沖縄
【発表テーマ】 理論とものづくりを学ぶ可視光通信の研究と応用装置の製作
【発表者】 福岡県立福岡工業高等学校 電気工学科 富永 英二
【概 要】
可視光通信は社会的ニーズが高く,産学官で開発を推進している技術です。本校電気工学科では,可視光通信の可能性と教育効果に目を向けて,科目「課題研究」で毎年テーマを変えながら,研究の内容を深めていき,多くの応用装置を開発して,研究発表やコンテスト等で成果を出してきました。
ラジオをテーマにしたとき,学習が進むにつれて興味をなくしていく生徒が多く出たことが可視光通信を取り入れたきっかけです。電磁波そのものが目に見えないため,信号を送受信していることをイメージしにくいことに原因があるのではないか,可視光を用いれば信号が見える方法で実験や測定がし易く,段階をおって装置を製作しながら学びを深められると考えたからです。
これまで複数の信号を可視光に重畳して空間に放出し,受信側で特定の信号を選別する装置の開発を目指してきましたが,本発表では,研究の中から,生徒と一緒に課題に取り組む過程で,生徒が主体的に製作に取り組み,成果を残した装置について紹介しました。